作家情報

■ 基本情報

生年:-
出身地:青森県
拠点:東京・日本
オフィシャルSNS:インスタグラム

■ プロフィール文

オオタキヨオは、デジタルの精度と物質の現実性のあいだに生じる緊張を探求する、彫刻家/現代美術家である。

建築的な思考と先端的なデジタル技術を融合させ、まるでSF世界から現実へと出現したかのような立体作品を構築する。

錯視、遠近法、モアレなどの視覚的構造を用いながら、見ることの仕組みそのものを攪乱し、存在と非存在、現実と虚構、構築と想像のあいだに潜む曖昧な境界を浮かび上がらせる。彼の作品は、私たちが世界を理解するために拠って立つ「構造」を可視化し、それを問い直す装置として機能する。

建築を学んだ経験を活かし、オオタは作品を空間的なシステムとして捉える。3DCAD上で作品と展示空間を一体的に設計し、構造解析によって現実的な成立性を検証した上で、産業用3Dプリンターによって具現化する。その後、金属や石墨といった素材を手作業で磨き上げ、デジタルと物質のあわいに新たな現実を構築する。

アートへ転向する以前、オオタは国際的な投資銀行にてストラクチャード・ファイナンス業務に従事し、2008年の金融危機を当事者として経験した。その体験を通じて、人間が築くシステムの脆さや、労働の一過性を痛感し、消費される「労働」ではなく、永続する「仕事」としての創造を志向するようになる。

オオタの作品は、社会・空間・認識といった目に見えない構造を可視化し、鑑賞者が二元論や固定観念を超えて新たな視点を発見する契機を生み出す。

その創作は、世界をより良くするための想像力の実験であり、永続する「構築行為」としてのアートである。

■ 略歴

1981年、青森県に生まれる。京都大学工学部建築学科を卒業後、東京大学大学院工学系研究科技術経営コースを修了。金融機関にてストラクチャード・ファイナンス業務に従事する傍ら、社会における通貨・論理・スキーム・システムといった仮想的構造の美を探求し、現実の構造美を表現する制作活動を開始する。三次元グリッドの中に存在しないものを“くり抜く”作品では、存在と非存在の対比を通じて二元論的思考を問い直す。建築学で培った3DCG技術を駆使し、独自の立体表現を展開する。個展「Skew」(Kasumi Yamato Gallery / 2021)、個展「Cubes」(Gallery TK2 / 2022)をはじめ、「SICF22」(スパイラル / 2021)、「Power of Art」(大丸梅田店 / 2022)など国内外のグループ展やアートフェアに多数参加。現在も東京を拠点に制作を続ける。

■ 技法・表現の特徴

2015年―2018年:建築分野で培った空間認識と構造的思考をもとに、3DCGやモデリングを用いた初期作品を展開。

この時期のオオタキヨオは、「形をどう成立させるか」という構築的関心に基づき、建築模型のように緻密なバランスで造形を組み立てていた。

形そのものが秩序を体現する存在として扱われ、理性的で明快な美が追求された時期である。

2019年―2021年:社会や経済の構造、そして人間の営みの儚さへの考察をきっかけに、関心は次第に「構築」から「存在の意味」そのものへと移っていく。

この時期の作品には、形を削ぎ落とし、空間や欠落の中に“見えない構造”を見出そうとする姿勢が顕著に現れる。

物質としての作品を超え、思想や時間までも作品の一部として扱う試みが始まった。

2022年―現在:近年のシリーズでは、哲学的な存在論を基軸に、「存在しないものをくり抜く」ことで形を与えるという逆説的なアプローチへと到達している。

三次元グリッドの内部から空間を掘り出す手法は、従来の彫刻概念を超え、「見る」と「存在する」の関係そのものを問い直す。

3Dプリンターを駆使した制作には、建築とテクノロジーマネジメントの知見が息づき、精密な技術と哲学的思考が融合した“デジタル時代の新たな造形表現”が展開されている。

代表作品

代表作品1-Boundary 2

作品名:Boundary 2
制作年:2021
素材:ミクストメディア(ステンレススチール、ポリアミド)
サイズ:58 x 40 x 20cm


代表作品2-Ying Yang

作品名:Ying Yang
制作年:2023
素材:ミクストメディア(石墨、ポリアミド)
サイズ:46 x 78 x 26cm


代表作品3-Flame

作品名:Flame
制作年:2023
素材:ミクストメディア(顔料、ポリアミド)
サイズ:20 x 28 x 28cm

Exhibitions

■ Solo Exhibitions

年:2025年
展覧会名:Grid
会場名:GARDE Gallery
開催地:東京・日本
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年:2024年
展覧会名:Order
会場名:Gallery TK2
開催地:東京・日本
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年:2023年
展覧会名:Reality
会場名:阪急メンズ東京 Tagboat Gallery
開催地:東京・日本
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年:2022年
展覧会名:Structure
会場名:YUGEN Gallery
開催地:東京・日本
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年:2021年
展覧会名:Perspective
会場名:Gallery TK2
開催地:東京・日本
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年:2021年
展覧会名:Skew
会場名:Katsumi Yamato
開催地:東京・日本
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年:2020年
展覧会名:オオタキヨオ作品展
会場名:tremolo cube
開催地:東京・日本
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■ Group Exhibitions

海外

年:2025年
展覧会名:Art Front Selection
会場名:Kenting Long Beach Hotel
開催地:台湾
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年:2024年
展覧会名:Art Central
会場名:-
開催地:香港
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年:2023
展覧会名:West Bund Art & Design
会場名:-
開催地:上海・中国
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年:2023年
展覧会名:CHAPTER PATINA
会場名:Amanyangyun
開催地:上海・中国
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年:2023年
展覧会名:中日韓彫刻招待展
会場名:中国文化部・青島彫刻美術館
開催地:青島・中国
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国内

年:2025年
展覧会名:Osaka International Art
会場名:大阪城ホール
開催地:大阪・日本
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年:2025年
展覧会名:古今東西
会場名:旧村井銀行七条支店
開催地:京都・日本
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年:2024年
展覧会名:ART ART TOKYO
会場名:大丸東京店
開催地:東京・日本
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年:2023年
展覧会名:猿楽祭アートフェア
会場名:Art Front Gallery
開催地:東京・日本
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年:2023年
展覧会名:Tennoz canal fes
会場名:寺田倉庫 WHAT CAFE
開催地:東京・日本
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年:2022年
展覧会名:3331 Art Fair
会場名:3331 Arts Chiyoda
開催地:東京・日本
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